「理不尽な上司に毎日悩まされる」「言うことを聞かない部下に困っている」
そういったことは、毎日のように至るところである場面です。
この悩みを解消するために、あなたがやっていくことはとてもシンプルです。
すぐに実践できるはずですので、明日から試してみましょう。
これまで、色んなビジネスマナーや、成功哲学、上司や部下への接し方を学んできたかもしれません。
しかし、それでは解決できていないからここへ訪れていることでしょう。
いいですか?
まず、あなたの心の中に、「相手が悪い」だから「相手を操作しよう」という思いが少しでもあると、悩みは解決できないどころは、その問題は大きく発展していって、あなたがトラブルの引き金を引くことになりかねません。
前提として、相手をコントロールしようとしない、変えようとしないことです。
上司でも部下でも、子供でも親でも、恋人でも夫婦でも同じで、全てはあなたの行動1つで解決できますので、明日から何をすればいいのかを、あなたなりに導き出してやってみることをおススメします。
自分から行動を起こすこと
まず大切なことは、そのお相手に期待しないこと、動かそうとしないこと。
全てはあなたの行動によって変わっていきますので、そんな人だから良いとか悪いなどの概念も取り払ってください。
重要事項は、あなたが「何をするか」だけですので、意識を他者へ向けないようにしましょう。
そして、自分から行動すると決めたとしても、相手へアプローチをかけるとか、パワハラとして報告するとか、面倒だから話さない、といったことではありません。
「あなたの行い」のみに意識を集中してみましょう。
そして、明日職場に行ってから、あなたがどんな行動をしていくかということだけを考えましょう。
苦手な相手や、悩みのタネとなっている人たちのことは考える必要はありません。
あなたが「こうしよう」と決めたことを、ただ実行するだけで大丈夫です。
タイムラグはありますが、その行動を積み重ねていくことにって、確実に周囲の動きにも変化が出てきます。
何をするのかを決めておく
では、本題の、「あなたが何をするのか」というところです。
本やネットで調べても、ぴったりと合う答えは見つからないでしょう。
また、哲学やビジネスの本には、「こんな言葉遣いをしましょう」とか「褒めてあげる、認めてあげる」や「話を聞いて理解する」などもありますが、悩みとして抱えている時にはこれらは全く効果がありません。
それどころか、そういったノウハウを学んで実践していくと、あなたの違和感のある行動に相手はさらに委縮するか反発し始めます。
それはなぜかと言えば、そもそもあなたが相手をコントロールしようとしていることが、すぐに相手に伝わってしまうからです。
それらの手段を使ってきているのなら、今すぐそれはやめるべきです。
間違いなく、あなたが損をすることになりますので、そういったものは学ぶだけにしておいて、あちこちで披露しないことをおススメします。
「で、私は結局明日から何をすればいいの?」
ということなのですが、答えはとても簡単なのですが、答えはひとつではありません。
あなたがやることをお伝えします。
それは
「あなたが相手にやってほしいと思っていること」
です。
その具体的な内容は、それぞれ違いますのでひとつではありませんが、あなたの中に確実にある答えです。
あなたが相手に求め、期待し、支配しよう、コントロールしようとすればするほど事態は深刻になっていきます。
答えは簡単です。
「それ」を明日からあなたがやればいいのです。
自然と周りは動き始める
「そんなことはない!」「私はきちんとやっているのに、あの人はやってくれない」
果たして本当にそうでしょうか?
あなたが毎日のように率先して取り組み、一生懸命にやっていれば、自然と上司は認めてくれ、部下はついてくるようになります。
指示など出さなくても、相手に訴えなくても、必ずあなたの真似をするようになっていきます。
効果が出るまで時間差がありますので、継続しなければいけませんが、信じて続けていくことが大切です。
また、例え誰かにお願いしたり、報告した場合に、スムーズに動いてもらえるかどうかは、全てそれまでにあなたが積み上げた行いの結果と言えるのです。
自分では動こうとはせずに、いつも他人に甘え、やりもしないのに他人に求めていても、誰もあなたの言うことには従わなくなります。
仕事の基本として、あげられる例としては、「掃除や片づけができていない、やってくれない」という不満があなたに生まれたとするでしょう。
それを、いくらあなたがそのお相手がやるようになるまでアプローチをしかけたとしても、残念ですが効果はありません。
仮に少しずつやるようになったとしても、あなたがいなくなればすぐに元のカタチへと戻ります。
「キレイにしてほしい」、「きちんと片づけてほしい」
そう思うのであれば、あなたがまず使ったらすぐにしまう、綺麗にすることを意識してやってみて下さい。
それだけで、徐々に周囲の人たちの動きは変わっていきます。
頭で考えたり、理解しようと悩んだりする前に、まずは明日からやってみることをおススメします。
あなたがどんなことで悩んで、どうして欲しいのかはあなただけが知っています。
それを、明日から早速あなたがやってみることです。
人は己の心を映し出す鏡
仕事や子育てなど、対人関係の悩みというのは、自分が成長するための貴重な経験となります。
それらの経験を通して、人格者として成長できるかどうかは、「あいつが悪い」として終わってしまうのか、「どうすれば上手くいくのか」を考えて行動するのかによって大きく差が開きます。
そして、最も大切なことは、学んですぐに自分自身で実行するということです。
「あいつはこうだから」「あの人はダメだから」「言わないとわからない奴だから」
確かにそうかもしれませんが、あなたの行動ひとつでそのお相手が何かに気づいてくれたら、気づいてあなたについてきてくれるようになってくれたらどれだけ素晴らしい結果になるでしょう。
他者をジャッジし、良い悪いを決めて、すぐに排除したり避けたりしているようでは、どこへ行っても何をやっても同じ問題へと直面してしまいます。
理不尽な上司に押しつぶされそうな場合、その上司はあなたに甘えているだけで、そしてあなたもまた相手に甘えようとしているということに過ぎません。
部下が言うことを聞いてくれない場合、ただあなたがその部下に尊敬されていない、信頼されていないか、「あなたに言われたくないんだよ」と思われている可能性が高いです。
身の回りにいる人たちは、全てあなたという存在を映し出してくれる鏡であって、とても素晴らしい学びのための存在です。
「あの人は嫌い」と避けたり、「あいつはダメだから」と評価を下げたりしていても、あなたの根本的な悩みは解決されないのです。
だからこそ、そんな風に相手を決めつけて、あなたの身勝手なジャッジをする前に、あなたは「何をすればいいのか」だけに集中して、行動してみることです。
間違いなく、数日後、数週間後、数か月後には大きな成果となってあなたへと返ってきます。
認めたくないところも出てくるかもしれませんが、あなたの行いが「足りない」ということを示しているサインであって、飛躍するチャンスでもあります。
「何をしてほしいのか?」から「何をすればいいのか」へと変換させて、明日からそれをやるだけです。
とても簡単でシンプルな目標になるはずです。
悩みとなっている相手をよく思い出し、どんなことを求めているか、何に悩んでいるのかを頭に思い浮かべて、どうしてほしいのかなどを紙に書き出してみるといいでしょう。
それが、明日からあなたがやっていくことです。
それを継続していった結果として、世界がどんなふうに見えるのかは、あなた自身で見て、聞いて、感じてみて下さい。
ずっとずっと、継続していった先の未来にいるあなたは、その頃には悩みなどは忘れていることでしょうし、悩んでいたことすらなかったかのように忘れていることになります。
そして、あなたは立派な社会人として、尊敬される偉大な人となっていることでしょう。
さあ、始めるのは今からです。
輝けるあなたの人生を、始めてみましょう。