
他人のせい、環境のせいだと感じてしまうのが、私たち人間の意識の罠と言えます。
不快なこと、嫌なこと、苦しいこと、辛いこと。
楽しいこと、嬉しいこと、幸せなこと、心地のいいこと。
これらが存在していて、感じているのは、他の誰かのせいなのでしょうか?
自分主体に生きることが、一体どういうことなのかを理解し、自らの行動に気づけば、全ての出来事を誰が引き起こし、誰が感じていることなのかも気づけることでしょう。
自分の人生というのは、全て自分主体によって選択され、決定づけられ、引き起こされている出来事に囲まれていると言えます。
仮にもし、自分が不幸であると感じているのであれば、それを一体だれのせいにするのでしょうか?
「あの人がこうだから?」
「社会がああだから?」
「あれがないから?」
そういった場所に幸せの条件を見出すことは、常に自分以外の何かのせいにしてしまっていることとなり、それは最終的には他人の人生を生きることになり、自分の人生を生き切れない不幸な人生を自ら歩むこととなります。
幸せになれない原因を、自分以外の外側に決定付けてしまうという思考そのものが変わらなければ、その外側にある問題が解決されても、再び不幸の原因を外に創り出します。
つまり、幸せであるか不幸であるかは、全て「自分が決めている」ということになるのです。
全て自分が選択している
「もっとお金があれば私の人生は楽になれるのに」
果たして本当にそうでしょうか?
この思考や意識を選択している以上は、望むだけの収入を得ても、再び不幸の種を探し始めます。
例えお金持ちになったとしても
「もっとあの人が私に優しくしてくれたら楽しいのに」
と考え始めるでしょう。
求めていたあの人が、いくら自分に優しくしてくれたとしても
「優しさだけじゃなくて、もっと楽しませてくれたらいいのに」
ないものに焦点をあてて、そこを埋めれば幸せになれるのだと認識している以上は、それは永久に続くことになります。
つまり、幸せになれない理由が外側にあるのではなく、常にその不足を見ている自分にあるということなのです。
出来ていなかったことを悔やむ選択をするのなら、何をやったとしても、どうなったとしても「後悔する」だらけの人生を歩みます。
出来たことに喜び、あるものに幸せを感じることを選択するのなら、幸せに満ち溢れた人生を歩みます。
人生の何もかもが、自分の見ている側、意識を向けているところの置かれていくだけですので、全ては自分の選択によるものに過ぎないのです。
全ては自作自演
生きていれば、愚痴や不平不満はどうしても出てくるものです。
それを全く感じないというのは、少し無理があったとしても、その自分の意識、抱えている思いに気づくことが最も重要なことです。
不快さを感じることがあるのであれば、どうして自分はそれを意識しているのでしょうか?
苦しみや辛さを感じているのであれば、なぜそれを続けているのでしょうか?
そこに意識を向けて、それらの行動をとっているのは一体誰なのでしょうか?
世間ではいつも、不幸な出来事、ショッキングな事件ばかりで、嫌な気持ちになる。
メディアから飛び交うそれらの情報をキャッチし、集めているのは一体誰なのでしょうか?
自分の身の回りで起こることには、いつもふたつの側面があるものです。
それらをどのように見るのか、感じるのかは自分で決められます。
見ないようにする、聞かないようにする、触れないようにすることも、自分で出来ることです。
不幸を集めて嘆くのも、幸福を集めて歓喜するのも、全て自作自演でしかないのです。
自分主体で生きてみよう
自分主体というのは、行動だけではなく、意識改革にも出来ることがあります。
幸せになりたいのであれば、「幸せで在る」ことを感じることから始めてみましょう。
起こる出来事は全て、自分の幸せのためにあることだと認識することは、自分一人で出来ることです。
真実は、いつも自分の中で決定されていくもので、信じたものが真実です。
自分主体で思考してみた時、誰もが幸せな人生を願うはずです。
それならば、今すぐに幸せな人生を始めることを決意し、幸せな方を選ぶ努力をすることです。
嫌だと思っていたこと、不快に感じていたことがあるかもしれませんが、それによって得られたこと、わかったこと、学んだこと、喜べたことが必ずあるはずです。
全ては、自分が幸せになるために起こることであって、いつでも、どんな状況であっても、身の回りには小さな幸せが溢れかえっているはずです。
幸せの数を数えて生きることを心がければ、幸せは増えていきます。
自分主体であればあるほど、幸せへとフォーカス出来るはずです。
愚痴や不平不満、他人の悪口や陰口を言っている自分が、幸せなはずはありません。
自分を幸せにすることが出来るのは、自分しかいないのです。
今日一日を振り返り、出来たこと、良かったことを思い出しましょう。
嬉しかったこと、楽しかったことを思い出しましょう。
今与えられているものの中から、幸せを見つけ出しましょう。
その小さな幸せを数えていくうちに、自分の中からさらなる幸福感が溢れ出すことを感じられるでしょう。
それが、自分主体で幸せになることの本質です。
いずれにしても、全てが自分主体の自作自演であるのであれば、わざわざ不幸な人生を演じる必要はないのです。
それは、今すぐに始めることが出来ます。
幸せになりましょう。
幸せな人になり切りましょう。
幸せであることに気づき、今を楽しみながら生きてみましょう。