中途半端な時間に目が覚めて、準備するまでにまだもう少し時間があるからと再び目をつぶる。
誰でも何度でもある経験のはずです。
若い頃は、寝ても寝てもいくらでも寝られるものなので、何も考えずに好きなだけ寝るものなのですが、アラフォーともなると、さすがに色んなパターンを経験してみて気が付くことがあります。
仕事の日、学校の日、休日など、様々な日があるのですが、朝は同じように誰にも平等に訪れます。
二度寝はしないほうがいいと気が付いたのは、部屋の模様替えをして、その年の春から夏のタイミングでした。
初夏になると、日が昇る時間が早くなり、4時、5時あたりにはもう外は明るくなってきます。
ベッドを移動したために、外の光に反応して目が覚めるようになったことがキッカケでした。
始めは明るさに反応して起きていることにすら気が付かず、「なんでいつもこの時間帯に目覚めてしまうんだろう?」と自分で不思議に感じていました。
それまでは、出社のタイミングから逆算して、出勤時間の一時間半前くらいに起床するのが当たり前だったので、違和感があると同時に「もっと寝ていたかったのに」というもったいなさみたいなのを感じていました。
しかし、毎日のように5時前後に目が覚めるため、この明るさへの反応にもさすがに気が付き、この変化を嘆くのではなく、上手く利用しようと思って、就寝時間を早めることにしました。
これが上手くいって、昔から憧れていた朝活にも取り組めるようになりました。
金銭的に豊かで、毎日が幸せで、成功者と呼ばれる人たちはみな「朝型」というパターンがあるため、取り組もうと頑張ってはいましたが、自然な形で実現できることになりました。
二度寝のお話に戻して、目が覚めるようになってからすぐの時には、もちろん「もう少し時間があるから」と再び寝ようとする日々を繰り返していました。
ただ、ここでさらに気づいたことがありました。
そうです、上手く眠れないのです。
二度寝はしないほうがいいと気が付いたのはここからです。
私なりに、二度寝をおススメしない理由は以下のことがあります。
・上手く眠れずに余計に疲れる
・遅刻するリスクがある
・睡眠の質が悪いため、眠れたとしても疲労回復にはならない
・一日中眠気がとれずにボーっとしてしまう
などがあります。
これらをひとずつつ詳しく説明していきます。
・上手く眠れずに余計に疲れる
みなさん、二度寝で上手く眠れて疲れがとれたって経験がどれだけあるでしょうか?
例えば、朝の目が覚めてしまった時間から、まだ準備して出かけるまでに二時間あるとします。
そこからもう一度寝に入って、二時間たっぷり深く眠れるでしょうか?
また、それによって「よく寝たな~」と快適に起きられるでしょうか?
朝の二時間の二度寝よりも、お昼の30分の昼寝のほうがスッキリするといった経験はないでしょうか?
私は、何度も検証してみたところ、二度寝は上手く眠れずに余計に疲れてしまうことに気が付きました。
外はどんどん明るくなっていき、騒がしくなっていき、これから活動に入っていくというタイミングですので、眠りにくいのは当然。
脳内ホルモンとしても、メラトニンの分泌量は減っていく時なので、眠るタイミングではないんだと思います。
この、眠りにくい時に寝ようとする行為は、とても疲れるもので、睡眠は本来、エネルギーを蓄えて体を休めるもののはずが、かえってエネルギーを消耗してしまいかねないのです。
・遅刻するリスクがある
二度寝をして、逆に寝すぎて遅刻してしまったという経験はないでしょうか?
次に起きなければいけない時間は二時間後だとすると、例え眠気を感じていたとしても、起床時間を意識してしまいます。
これがまた、眠るための準備を邪魔してしまいますし、深く眠ることは出来ないというリスクがあるため、いずれにしても睡眠の質も落ちると思われます。
ここで、夜と同じように深く眠ってしまうと、遅刻する、もしくは寝過ごしてしまって慌てて出かけることになり、自己やケガ、忘れ物などのリスクもついてまわります。
もちろん、遅刻することよりも体を休めることのほうが優先度は高いのですが、それならばやはり、就寝時間を早めるほうが、全てを円滑に回せるようになります。
・睡眠の質が悪いため、眠れたとしても疲労回復にはならない
明るくなり、騒がしくなっていくタイミングで眠るのは、もちろん睡眠の質としても良くありません。
寝ている時というのは、自分では気になっていないつもりでも、体は無意識的に周囲のものをキャッチして反応していると思われるので、暗くて静かなところで眠るのと、明るくて騒がしいところで眠るのとでは、回復度は確実に違うと思われます。
私は、若い頃から部屋の照明、テレビをつけっぱなしで寝たりしていましたが、この行為は確実に睡眠障害となるものでした。
現在でも、スマホでYouTubeを見ながらいつのまにか寝てしまう、いわゆる「寝落ち」ということがあるのですが、やはり目覚めは非常に悪いものとなります。
若い方などは、「そんなことはない」「別に気にならない」と思われるでしょうし、私ももちろんそう思っていました。
ただ、同じ時間に寝て、同じ時間に起きるといったルーティーンを確立して検証してみると、いつも同じ睡眠時間ですので、「眠りの質」の違いにハッキリと気付けるのです。
周囲の環境が睡眠に影響を与えてしまうので、二度寝はとても質の悪い睡眠しかとれないのです。
・一日中眠気がとれずにボーっとしてしまう
どこかで睡眠の影響の文献を読んだ時に、「寝起きの状態が一日の状態を決める」のような文章に出会ったことがあります。
私も、経験上「確かにその通りだな」と感じるようになりました。
目が覚めた時に、「あ~よく寝たな」「気持ちのいい朝だな」と感じられた日は、その日一日はとても楽しく活動的に動けますし、沢山の幸せを感じられます。
「なんかだるいな~」「仕事行くのめんどくせえ」といった目覚めだと、そのまんまなかなか気持ちが切り替えられずに、だるい、めんどくさいがつきまとって、ダラダラとした一日となってしまいます。
この二つのパターンで、後者のほうは、単純に睡眠時間が短すぎた場合もありますが、二度寝をした後にも感じやすいものです。
二度寝は、あまり睡眠でも回復効果が見込めないうえに、活動時間も短くしてしまいますので、余計に「めんどくさい」が倍増してしまいます。
また、その「めんどくさい」「だるい」でスタートする一日は、とても質の悪いパフォーマンスしか出せないので、これも二度寝の弊害だと私は考えるようになりました。
二度寝するくらいなら早く寝よう
二度寝があまりいいものではないというのは、私自身が経験して感じたことなのですが、あらゆる側面から見ても、実際にあまりいいものではないようです。
興味のある方は、色んなジャンルの方面で二度寝について調べてみて下さい。
ただ、ここで言う二度寝の定義は、「早朝の中途半端な時間に目が覚めて、無理矢理あと一時間だけ、30分だけ寝ようとやってしまうアレ」のみです。
どんな生活習慣を確立するのかは、自分次第であって人それぞれですが、私は二度寝するくらいなら早く寝て、朝活に取り組んだ方が充実した毎日が送れると思います。
習慣というのは、もはや人生そのものですので、改善してライフスタイルを確立すれば、人生のベクトルも軌道が変わります。
また、今を生きる、今日を生きることが人生であって、今日の連続が人生となっていきます。
習慣が自分の人生を決めているのは、理屈ではわかっていても、なかなかそれを受け容れて取り組むことは難しいものです。
ただ、毎日を楽しく過ごしたいのであれば、とにかく疲労を蓄積しないことが重要なのではないかなと私は思っています。
太陽が出ているうちは、思いっきり活動して、しっかり働いて、沢山遊んで、ごはんを食べて早く寝る。
スマホやテレビ、お酒などは時間を決めて切り上げる。
幸せな人生のために、睡眠がどれだけ重要なものなのかに気づけば、習慣は変えることが可能で、習慣を変えられるということは、自分の人生を上手くコントロールできるということです。
私も、もちろんたまにはお酒を飲みますし、スマホで長時間YouTubeを見たりもします。
ですが、出来るだけ睡眠は意識するようにし、お酒は早い時間帯に飲み始めて、量はもちろん控えめにし、早めに切り上げて、いつもより一時間くらい早く床に入ります。
眠る前にはあまりスマホは見ないようにして、音楽などに切り替えます。
これを繰り返すことで、目覚めはスッキリとして、早朝に目が覚めたとしても、二度寝をしようとは思わなくなります。
また、朝活をすることによって、活動時間は前倒しになるので、夜も早く寝ることが楽になり、良いサイクルが生まれます。
上手くいかない時こそ沢山寝よう
とにかく、あれこれ考えすぎて何もかもうまくいかない時は誰にでもあります。
また、その上手くいかないことが悩みとなって、再びあれこれ考え始めて、どんどんエネルギーが消耗して疲弊していってしまう。
疲弊することによって、日々のパフォーマンスは落ちてさらに上手くいかなくなる。
こういった悪循環に陥ってしまいますので、その悩みから一旦は離れて、心と体を休めてリセットしてから再スタートすることをおススメします。
そのためにも、上手くいっていない時、悩みを抱えた時に、「それをどうにかしようとしないこと」「考えるのをやめること」が大切で、とにかく「忘れて眠る」ということに徹してみるといいでしょう。
2,3日続けたくらいでは戻らないかもしれませんが、睡眠時間を増やし、睡眠の質を向上させる習慣を継続してみてみましょう。
そうすることで、以前は上手くいかなかったことが自然に解決したり、自分自身が明るく活動的な人格へ変化していくことも感じられます。
それによって、周囲の自分への接し方や評価も変わっていくため、様々なことがスムーズに進むようになります。
上手くいっていない時は頑張らない、どうにかしようとしない、考えないで、「休む」を最優先させてみると、きっと見える世界は変わっていくはずです。