
どんな瞬間だって、その時はもう二度と来ることのない時間。
「今を生きる」ということの本質が、どれだけ理解出来ているだろうか?
当たり前に起きて、当たり前に歩き、いつもそこにある当たり前の景色を見ながら、ただなんとなく日常を過ごす。
それが悪いというわけではないけれど、全てが奇跡で感動的なものとして完成されている。
今日一日、どんな日だった?と聞かれると、特に何もない日常だった。
それでも、それがとても贅沢で幸せな時間だったのだと、振り返ってみれば気づく。
空は今日も青かった。
ごはんを食べて、何事もなく一日が過ぎた。
沢山歩いたし、考えもした。
景色を眺めてボーッとした。
意味もなく犬と戯れて、何かしようと思いながらも何もせず。
きっと、これでいいんだと思う。
当たり前が、当たり前でなくなる可能性は、いつだってある。
そんな中で、今しか出来ないことを見つけて、どんどんやっていきたい。
めんどくさいなんて言わず、それも今しか出来ないんだから。
あの人に次に会った時には、どんな言葉をかける?
どんな話をして、どんな別れ方をする?
いいかい?
次はもうないと思って生きるんだよ。
何を伝え、何を届け、何をこの世界に遺していくのか。
よく考えるんだ。
私の人生は、とても幸せなものだったと思えるように。
あの人は、とても素敵な人だったと、言ってもらえるように。
二度目はないんだよ。
私の中に眠る愛を解き放ち、今日も全力で生きてみよう。
ありがとう。