〇〇をすれば、○○があれば、○○できたら幸せになれる。
そういった幻想に惑わされ続けると、幸福と不幸を行ったり来たりすることになります。
「幸せ」とは、どこかにあるものではなく、全ての出来事の中から見つけ出し、感じていくものなのです。
ここへ訪れたということは、あなたは「何が幸せか」がわからなくなってしまったのでしょう。
今よりほんの少し前、どれくらい時間を遡った時点かはわかりませんが、何か辛い事、落胆すること、深く心が傷ついたような出来事があったのではないでしょうか?
それらがあなたの意識を支配し、今ある日常の中で、幸せを見つけ出すことが出来なくなり、失った物を取り返そう、ない物をおいかけようとしていませんか?
それはまさに、今が「不幸」であることを意味しています。
もう一度、あなたが持っている物、既に手にしているもの、当たり前だと思っていることを見つめ直してみて下さい。
何もしなくても、何も得なくても、どこへも行かなくても、あなたは必ず幸せになることが出来ます。
ないものを追いかけない
ないものを追いかける、失った物を取り返そうとすることは、不幸をさらに増大させる行動です。
やればやるほどに苦しくなり、不足感をさらに感じることとなります。
去る者は追わない、ないものを探し求めないほうが、幸せになれるのです。
それは確かに、失われたもののように感じますが、今が本来のあなたの姿であり、あなたらしい生き方をかたどっています。
また、その失った物を取り返したとしても、幸せにはなれないでしょう。
ないものを手に入れたとしても、永続的な幸せを感じることはなく、「手に入れた」という達成感を得ているだけなのです。
持っていないモノを欲しがり、ないものを追いかけ続けると、生涯満たされることはありませんので、今すぐそれらの行為をやめることです。
得たものを見つけていく
どんなことがあったとしても、感じ方、物事への解釈は自分でいくらでも選べます。
寂しくなったかもしれませんが、それによってあなたは自由な時間が増えました。
それがない代わりに、他の人には体験できないものを経験しています。
必ずそこから学ぶこと、得るモノ、感じ取れる幸せはありますので、それらを見つける力をつけることが、幸せになるための一歩です。
全ての物事には、必ず両側面あるものですので、どちらかが良くてどちらかが悪い、どちらかが幸せでどちらかが不幸とういことは、本当はないということに気づきましょう。
あなたはいつでも自由に生きられるのですから、外側の物、人、情報に惑わされないようにしましょう。
大切なことは、あなただけの幸せを見つけていき、あなただけの時間をしっかりと楽しんで過ごすことです。
今ある幸せを数えてみよう
どんな状況であっても、人は幸せになることが出来ます。
理想と現実のギャップに、不幸になったのだと錯覚しているだけかもしれません。
もう一度、今のあなたの生活、日常的に過ごしているその全てを見つめ直してください。
それは失ったかもしれないし、持っていないかもしれない。
けど、あなたには動く体があり、見える目があり、ごはんを食べられる口を持っています。
寝る場所があり、話せる家族がいて、あいさつをかわす知人がいる。
毎日お風呂に入れるし、屋根のあるところで暮らせる。
目が覚めると歩くことが出来て、世界を見渡すことが出来る。
あなたは生きているのです。
生きている限り、幸せは無限に存在し続けています。
どんなことでも構いません。
日常の中から、幸せを見つけ出していき、それらをひとつずつ数えていってみましょう。
幸せとは、得るものではなく、ただ感じていくだけのものです。
そして、数えてものは増えていくという心理効果がありますので、これを利用して、いつでも幸せを数える訓練をしていってみましょう。
そのうちあなたは、何もしなくても「幸せな人」となり、周囲からは「素敵な人」として慕われるようになりますよ。