無駄に時間とエネルギーを搾取するテイカーは、一度相手にするととてもやっかいなことになります。
上手くかわして撃退する手段を覚えて、出来る限り奪われないようにしましょう。
身近にテイカーだと判定される人がいるなら、次からすぐに実践です。
テイカーは、少しでも関りを持つと、どんどん搾取される方向へと引きずりこまれます。
自分もテイカーにならないためにも、早い段階で気づいて上手く距離をとっていきましょう。
テイカーと上手く付き合うために
テイカーは、自分が奪っていることに気づかないために、コミュニケーションを図ろうとしながら近づいてきます。
一般的に、「いい人」「優しい人」が捕まりやすく、テイカーも無意識的にそういった人との距離を縮めようとしてきますので、注意が必要です。
テイカーとは、簡単に言えば「時間を奪う人」「力を奪う人」であり、関わってもこちらにはメリットは与えてはくれません。
ただ、奪われるだけの関係性が生まれてしまうので、上手く付き合っていくか、撃退していきましょう。
ここからは、テイカーに奪われないようにするためのコツを紹介してみますので、参考にしながら次からの行動を変えていってみましょう。
1.必要最低限の会話しかしない
最もやっかいなのが、テイカーが身近な存在にいる場合です。
家族や親せきであったり、多いのが職場の上司や部下、同僚である場合です。
これらの中に、テイカーが存在している場合には、必要最低限の会話だけに留めるようにしてみましょう。
もちろん、プライベートなことや、自分の考え方なども話す必要はありません。
自己開示をすれば、距離が縮まったと思い込み、どんどん迫ってきますので、自分のことは明かさないことです。
そして、身内であれば用事がある時のみ連絡をとり、あとは自分からは何もしないこと。
職場の場合は、業務上の会話以外は一切しないことです。
これによって、テイカーは勝手に離れていきますので、実践してみましょう。
この時に重要なことは、中途半端なことをするのではなく、徹底することです。
相手はテイカーですので、一時的に苦しくなって、さらにテイクする行動(無視されている、避けられていると言って騒ぐ)を起こしますが、そこでも動じないことです。
時間をかけて、「あなたには振り回されません」という毅然とした態度を見せておけば、別のところへと去って行きます。
2.物理的距離をとる
テイカーとは、出来るだけ接点を減らす努力をしてみましょう。
会話をしなくても、一緒に何かをしていなくても、ただ近くにいるだけで奪われてしまいます。
テイカーとは、無自覚でそういった負のエネルギーをいつも発していますので、物理的にも距離をとってみることです。
相手を傷つけるのではなく、自分を守るためですので、出来ることは全てやりましょう。
少し心ぐるしいこともあるかもしれませんが、それぐらいでないと、テイカーは再び搾取しに来ますので、これも徹底することです。
出来るだけ離れ、話を聞かないようにし、視界から外れるようにする。
それ以外に、自分が成長できる相手や、一緒にいて楽しい人がいるのなら、そちらの接点を増やしていくことです。
3.代替案を与える
テイカーは、自覚がないために、何かのアドバイスを求めて、相談だといって話をもちかけてくることがあります。
それでも、相手を無下にはできないため、ある程度は付き合うとしても、あまりに長かったり、何度も同じことが繰り返されるのであれば、代替案を与えて見るのもいいでしょう。
「その話はあの人が詳しいよ」であったり「こうしてみたら?」と持ち掛けてみましょう。
また、無理な要求をされる場合にも、「それは難しいですが、これならどうですか?」と持ち掛けて見ることも有効です。
テイカーは、相手にされないことに対してさらに感情的になることが多いため、「避けているわけではありませんよ」という姿勢も大切になります。
そこから先は、どうするのかは自分で決めることですので、気にする必要はありません。
テイカーは、話を長く聞き続けたり、同調したりするとズルズルと長引かせてきますので、上手くかわすために出来るだけ手短に済ませる方法を覚えておきましょう。
4.質問をなげかけてみる
テイカーは、色んな人を渡り歩いて、同じことをただ繰り返し続けているので、撃退するため、テイクをやめさせるために、質問をしてみると変化が起こる場合があります。
テイカーに対する最も効果的な質問は、「あなたは何がしたいの?」というものです。
恐らく、ただ搾取するだけのテイカーのほとんどは、これに応えられません。
その答えをもっていないから、あちこちから力を奪って、自分の存在を確かめようとしています。
マウントとるか、慰めてもらうか、認めてもらうかといったことを、他人を通して得ようというのが目的ですので、「何がしたいの?」と聞かれても、応えることはできないのです。
また、この質問を投げかけることによって、二度と搾取しに来なくなるか、考えを改めるキッカケにもなります。
「何がしたいの?」の質問に答えられないことによって、ハッとさせられて目が覚める人もいます。
奪うことが出来ないと判断して、逃げていく人もいます。
どちらにしもて、テイカーに「何がしたいの?」の質問はかなり効き目がありますので、タイミングを見計らって聞いてみましょう。
5.ヒントを与える
代替案と似ていますが、テイカーがテイカーであることに気づかず、目を覚ましてあげるか撃退していくために、客観視した感想とこれからどうすればいいのかのヒントを与えて見るのもいいでしょう。
まず、テイカーは奪っている自覚がないために、迷走していることがほとんどです。
そして、相手がどう感じているかを無視した行動ばかりですので、別の行動へ促すヒントが必要だったりします。
テイカーと言っても、別に悪人ではありませんので、導いてあげることはその後の展開を大きく変えます。
「あなたはここを直したほうがいいよ」と率直な意見を話すのもいいですし、「そんなことばかりしてたら嫌われるよ」と教えてあげてもいいでしょう。
ただ、それだけでは相手もいい気分にはなりませんので、「でもね、もっとこうしたらいいと思うよ」「あなたはこれを伸ばせたらいいね」と前向きなヒントを与えてあげれば、テイカーからギバーへと転生することもあります。
相手を否定するのではなく、「こうしたらいもっと良くなるよ」というヒントをきちんと与えることによって、あなたにも感謝してくれるようになります。
また、テイカーが自分の行いに気づき、行動が変わっていくようになれば、互いに良い関係が新たに生まれる可能性もあります。
人間関係は浅く広くを保っていく
人間関係は、あまり互いに踏み込み過ぎると上手くいかなくなります。
あくまで、互いの意思を尊重しながら、誰もが幸せになれる距離感が大切です。
人との関係は、「狭く深く」よりも「浅く広く」がおススメです。
より良い関係性が色んな場面にあるほうが、間違いなく物事はスムーズに進みます。
特定の人物とだけ関るだけでは、どこかで奪い合いになったり、テイカーとギバーの関係性が出来上がったりします。
そうならないためにも、必要以上に関わらず、それでいて、困った時には助け合うくらいの関係を保った方が、より幸せになれるでしょう。
やはり、大切なことは、何かを求めるのではなく、まずは気持ちの良いあいさつをすること。
そして、励まし合い、助け合い、与え合って生きることです。
分け隔てなく、誰にも広く均等に接することが、人間関係を良くするコツです。