「宇宙の力」とは「意思の力」のことです。
ここではその説明は省きますが、この宇宙で起こる現象は全て、自分の「意思」によるものだということです。
身近なところで起こることも、宇宙空間の中で起こっていることですので、それも自分の思いによって引き起こされているのです。
「宇宙の力」と言われれば、少しスケールが大きすぎるために、あまりピンとこないかもしれません。
「地球」や「世界」、「自然界」といったイメージを持っていただければ、わりと理解しやすくなるでしょう。
そして、その中で生きている私たちの身の回りで起こることは、全て「意思」「思い」によって起こります。
そうとはなかなか思えないものですが、実際にそのように出来ているのが宇宙のしくみ、自然界の真実です。
日常生活においても、全ては自分の「思い」によって動いていますので、その「思い」が周囲を動かし、地球を動かし、宇宙で起こる現象の全てを起こしているということなのです。
思いが現実となる
私たちは、どうしても、「何かが起こってそう思う」という認識を持ちます。
そこには、善悪があったり、他責や甘え、不安や恐怖などの感情が存在しています。
身の回りで悩まされる問題は、人間関係やお金の問題ではないでしょうか。
これを例にすると、「○○してくれない」「嫌なことばかりする」「お金がない」といったところでしょう。
これが、現象と意識が逆転している状況で、自分の意思でその現実を創っていることに気づけていない状態です。
「〇〇してくれない」と思っていると、その通りに、その相手は「してくれない人」を演じます。
「嫌なことばかりする」と思っていれば、その人は次もまた「嫌なことをしてくる人」を演じます。
「お金がない」と言っている以上は、ずっとお金がない生活を送ることになります。
実際には、相手や周囲の動きが先にあるのではありません。
自らの思いが先にあり、その出来事を体験しています。
「現象が起こって何かを思う」のではなくて、「思いが現象を引き起こす」というものが真実です。
意思が先にあり、その通りの現実が後から展開されます。
宇宙の力は意思の力
思いのエネルギーは、現象として外側で引き起こされます。
宇宙全体がそのように出来上がっているため、その法則を変えることは出来ません。
意思の力が宇宙の力であり、不変のルールです。
この力は、いつでもどこでも発動しているために、自分では気づきにくいものです。
しかし、宇宙の中に存在している以上は、誰も破ることの出来ない絶対法則なのです。
意思は、必ずそれを現象として引き起こし、寸分の狂いもなく自分が体感することとなります。
身近なところで、悩んでいること、解決したい問題があるのであれば、何かの行動をとる前に、「思い」を操作してみましょう。
「不安」をわずかでも抱えていれば、それが現実となってしまいますので、「不安」や「恐怖」が消え去るまで、待ってみるといいでしょう。
そして、クリアになったところから、現実の創造の作業です。
「いつも優しくしてくれる」と先に決めてしまえば、相手は優しくしてくれるようになります。
「いつも笑わせてくれる」と決定付けてしまえば、楽しい時間が過ごせます。
「お金は勝手に流れ込んでくる」と思い込んでしまえば、何もしなくてもお金が増えていきます。
簡単な作業なのですが、これが「意思の力」、「宇宙の力」なのです。
シンプルな答え
昔から、「悪口は言わないほうがいい」「いいところをみつけなさい」などといった教えがあります。
こうした古来よりの教育にも、思いの力の影響力が組み込まれています。
日本には、「言霊」という概念もあり、言葉も大切に扱います。
その「言葉」も、元を辿れば「自分の思い」を伝えるために用いるものです。
つまり、原点は「思い」であることには変わりはないということです。
悪口も、他人へ対する憎しみや嫉妬から生まれ、吐き出されるものです。
自分の中に「悪者」「敵」を創り出せば、自分の外側にずっと存在し続けます。
人の良い所をみつけて、そこに意識を向ければ、相手は「良き人」へと変貌します。
全て、自分自身で創り出した物語であり、自分の思いによって引き起こしている現象です。
これが、「世界は心を映し出す鏡」と言われる所以で、宇宙の心の仕組みです。
答えはとてもシンプルなものになったのではないでしょうか?
意地悪をする人を作り、被害者を演じ、辛い現実を創っているのも自分です。
優しい人、誰も悪くない関係を創り上げるのも、自分の思いからです。
心の中に「愛」を生み出せば、全宇宙が「愛」で満たされていきます。