
全ては、自分と誰かとの関係性に思考をめぐらせ、悩むことでしょう。
どうしてあの人は、どうして私は、どちらかになってしまい、とても苦しい思いをしたりすることもあります。
ですが、それらの苦しみや痛みは、あなたにとても大切なことを気づかせ、成長していく大きなチャンスとなります。
頭の中をクリアにして、もう一度ひとつひとつを整理してみましょう。
生きて行く上での悩みは、全て自分と他人との関係性のことばかりです。
その思考と意識の中に、とても大切なことが隠されています。
自分に問いかけてみよう
悩みは決まって、「あの人はなんで・・・」、もしくは「私ってどうして・・・」のような言葉から始まります。
では、その次に続く言葉を続けてみましょう。
声に出すのもいいですし、紙に書くのもいいでしょう。
頭の中で、その文章を唱えてみてもいいかもしれません。
何度もその言葉を繰り返してみましょう。
それは、一体誰のことなのでしょうか?
なぜ、そのように思い、そう感じるのでしょうか?
それは、まぎれもなく自分自身のことであり、あなたがあなたに対して望んでいるものになります。
「あの人がこうしてくれたら」
そう思うのであれば、自分がまずそれをやるべきです。
自分が他者に対し要求し、それに応えてもらえないから辛さを感じます。
しかし、それは自分にも同じく要求されてしまうものです。
「わかってくれない」
「わかろうとしましたか?」
「してくれない」
「してあげましたか?」
これが、次に自分が何をすればいいのかを教えてくれる鍵となります。
自問自答することにだけで、悩みは解消されていき、自分自身の新たな行動の指針が出来上がります。
全てが自分
悩みというのは、実は幻や妄想のようなものです。
その思考の中で苦しみ続け、他人に求め、他人を変えようとし続けていては、そこから抜け出すことは出来ません。
あなたの周りにいる人たちは、全員あなたです。
感じることは、あなた自身が周囲へ与えている影響の跳ね返りです。
そして、人だけではなく、モノや動物、建物や機械、その世界、その宇宙そのものが、あなたなのです。
全てが自分であるために、自分の内面が外側に映し出されているにすぎません。
そのことに気づき、変えられないものをかえようとする行動をやめてしまえば、他者との関係に悩みなど存在しなくなります。
他人というのは、自分を真似る演者のようなもので、寸分の狂いもなく、同じことをします。
自分の行動を変え、伝える思いを変え、与える影響を変えてしまえば、取り巻く環境は一変します。
心の内に眠る想いが、あなたの人生を創り上げていきます。
自分の幸せを大切にしてみよう
誰にどう思われるか、どうやったらしてもらえるか。
ではなく、「自分が何をするのか」のみを考えて、行動してみましょう。
そうすれば、他人に期待することも、裏切りや悲しみは生まれるはずがありません。
そして、その小さな自分の行動が、周囲から跳ね返ってきます。
「あの人が・・・」ではなく、「私は」で動いてみましょう。
あなたが、「食べたい」と思ったものを食べて、「行きたい」と思ったところへ行く。
あなたが「幸せだな」と感じられる瞬間を見つけたら、それを大切にしていきましょう。
他人と自分というのは、無関係であって、誰もが自分の心を映し出す鏡となって現れているのです。
自分で自分を愛し、自分の気持ちを大切にし、いつも自分の「幸せ」や「好き」をきちんと守ってあげられる自分であれば、周囲の人たちはみな、自分を愛してくれるものです。