生きるということ。

ある時から、私の中で「生きる」ということの定義が変わった。

その頃から、その意識の変化と同時に、外側の世界も一変した。

「ああ、このことだったのか」というパラダイムシフトが起こった瞬間だった。

それまでは、いつも何かを目指し、何かに追われ、何かになろうと必死だった。

それが自分を苦しめる失望の始まりで、不幸の世界を生きる種だとも知らずに、ずっと何かをやり続けていた。

パラダイムシフトが起こった後も、考えることや行動そのものはさほど変わってはいない。

けれど、何が違うのかと言えば、不安や恐怖を全く感じることはなくなった。

昨日、今日、明日。

過去と今と未来がつながっていると思っていたあの頃とは違い、今日を生きること、今を生きることがクリアになり、それが可能になった。

誰もが小さなパラダイムシフトを経験していくものだが、私の人生ではとても大きなシフトが起こった。

毎日、ごはんを食べて眠り、朝目が覚めると新たな人生が始まる。

昨日と同じ出来事は起こらないし、同じ人は誰一人としていない。

全てが毎日、毎瞬ごとに輪廻転生を繰り返していると思う。

つながっているように見えているのは、ただそう感じているだけで、実は何もつながってはいない。

時間は流れてはいないし、同じ状態にあるものは何ひとつとしてない。

だけども、全てはつながっている。

この一見矛盾にも思えるロジックが、不思議と心の中で解明できるようになり、納得するようになった。

全てはひとつであって、ひとつは全てでもある。

目が覚めると、「生きる」ことがクリアになった世界を生きることになる。

それでも、私が生きているのか、生かされているのか。

そのことすらもわからないし、誰もその答えを知る者などいない。

その先にあるのは、そのことさえも考えることに意味はないということ。

聡明な学者たちが、宇宙の真実を解き明かそうと、人生をかけて研究を重ねた。

その最後の答えは「わからない」ということ。

この「わからない」という答えに対し、未熟だった頃の私なら「ダメじゃん」などと思っていただろう。

ただ、今ならそれがどれだけ究極の答えであるかが理解できる。

「わからない」というのは、「無限である」ということとイコールであり、絶対的な「自由意思」を示している。

これが、宇宙=意思という結論を導き出すことになる。

そして、自分なりにその先まで辿っていくと、宇宙が私の心そのものであるという結論に至ってしまう。

他人や環境によって、多くの悩みを抱えて、沢山苦しんできたものの、それら全ても私の一部でしかないと気づくことによって、全ての不安や恐怖は一掃されていく。

生きるということは、恐らくこの真実に気づくこと。

そこが終着点でありながらも、全ての始まりなんだなと私は深く感動した。

外側の世界に振り回されてもいいし、振り回されないのもいい。

何がどうであったとしても、私が私の創り上げた世界で、一人で楽しんでいるだけに過ぎない。

生きる目的は、あらゆる場面に楽しみや幸せを見出していき、自ら生きる糧を元に、道を耕しながら歩いていくこと。

それが苦しいことのように感じても、その苦しみも生きることの一部として、喜びへと変化していく。

そうなると、何がどうであっても、苦しいことなどひとつもなく、生きることそのものが喜びとなっていく。

私の人生で、「生きる」ということを得られた経験は、とても大きなものになった。

世界が、宇宙が無限である以上は、私の人生にも無限の可能性が広がっているとも言える。

生きていることに感謝し、生かされていることに感謝する。

その思いを抱えながら、行動していくことへの怖れを手放し、ただひたすらに私の道を信じて歩くだけとなった。

小さなことで悩み、自らしがらみを生み出し、そこから抜け出せないでいる人たちは沢山いる。

それでも、それが「ダメ」なわけではなく、その苦しいところを逃げずに受け入れてみるといい。

その先に、愛と光しか存在しない世界が待っている。

闇の中に誕生した光は、永続的な心の安定をもたらしてくれる。

心の安定は、世界の平和を意味し、宇宙の調和として成り立っていく。

「生きる」ということは、時には苦しく感じることもあるけれど、喜びと感動を味わうためのもの。

あの時から、私の生きる世界は一変した。

空は青く、山は緑。

海は輝き、草花が新たな誕生を祝ってくれる。

いつも月と太陽が光輝き、私たちを見守ってくれている。

この世界に生きること、生かされていることそのものが、どれだけの感動を与えてくれているのかに気づくことが出来た。

何かを成し遂げなければいけない。

そう思っていた頃よりも、心はずっと楽になった。

私はただ、目の前の幸せを感じ続け、毎日の感動を大切にしていけば、世界を愛と光で満たすことが可能になる。

あなたが何を思い、ここへ辿り着いたのかは、私にはわかりようもないし、むしろ無関係なこと。

ただ、ひとつだけ伝えたいことは、「生きる」ことだけはやめないでほしい。

誰に何を言われようと、自分だけを信じて、その道を進めばいい。

全てがあなたを必ず導いてくれる。

何かを変えたり、必死に頑張ったりする必要なんてない。

今のあなた、そのままのあなたでいいから、ただ生きていればそれでいい。

何もわからないし、苦しみから抜け出せないでいるかもしれない。

それでも、今日という日を生き抜いて、それだけを繰り返していれば、いつか必ず全てを理解する時が来る。

信じ続け、生きることだけに力を注ごう。

その小さな積み重ねが、「生きてて良かった」という瞬間へと必ず導いてくれることになるだろう。

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