あの島に行きたい

なんだかわからないけども、何かを感じる場所。

そういった場所が誰にもあったりするものです。

つい見てしまう、向かってしまう。

それが何を意味するのかは、未だわからない。

わからないから面白い。

これが「惹かれる」という感覚なのだろう。

なぜだかワクワクして、「何かがある」という感覚だけがある。

いつか、あの島に行ってみたい。

このスイセンの里から見えるあの島に。

その時がいつなのかはわからないけど、あの島で上がる花火を見てみたい。

遠くに見えるあの島にまつわる伝説として、こんな物語が遺されている。

ある娘が、島へと嫁いだ。

始めのうちは幸せだったが、単調な暮らしに飽きてしまって、里へ帰りたくなった。

島から本土の距離はかなりあるため、いつも本土を眺めて涙していた。

娘は、本土へ泳いで帰ろうと決心し、波が静かな日に島のまわりを泳いでみた。

意外と泳いで帰れる気がして、そのまま対岸を目指して泳ぎ始めた。

本土近くの小島までたどり着き、「あと少し」と微笑んだ。

その時、娘は心の安堵から、そのまま息絶えてしまった。

という伝説が、今もなお舟唄として語り継がれている。

この言い伝えが、一体何を意味しているのだろうか。

島にある何かを守るため、隠し通すためにあるのではないだろうか。

私の好奇心はより一層高まり、小さな不安はあるものの、さらに魅了されてしまう要素となった。

数年後、数十年後、或いはもっともっと先の話。

あの島から打ち上げられる花火を見ることができるだろうか。

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